トヨタ自動車労働組合は、2020年春季労使交渉で全組合員平均で1万100円の賃上げを要求する執行部案を固めた。昨年の要求額より1900円、妥結額より600円下回る。ただ、同労組は「(手当など)要求に含める内容が昨年と異なる」とし、春以降も経営側と手当などの賃上げについて議論を継続する考えで、前年要求とは単純比較できないという。
2月7日に正式決定する。年間一時金は基準内賃金の6.5カ月分を要求。満額回答だった昨年を0.2カ月分下回る。トヨタ単独の営業利益などの業績を考慮した。
賃上げ額には賃金改善分に相当するベースアップ(ベア)や定期昇給に相当する賃金制度維持分のほか、手当など「人への投資」を含む。19年春季労使交渉では、全組合員平均で1万2千円の賃上げを要求し、1万700円で妥結した。
ベアの配分については従来の「一律」感の強かった手法を見直す。人事評価の高い社員には手厚く配分するなど組合員各自の評価に応じて従来以上に差をつける仕組みを要求する方針だ。同労組は昨年に続きベアの要求額は明示しないが、ベア要求は7年連続となる。
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January 23, 2020 at 08:45AM
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トヨタ労組、賃上げ1万100円要求へ 20年春季交渉 - 日本経済新聞
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