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日本の大衆からの支持主張するゴーン被告、国内では冷ややかな見方 - ブルームバーグ

私は日本の一般大衆からは愛されている-。日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告は8日のベイルートでの記者会見で、東京地検の描いた「冷酷で強欲な独裁者」とのイメージを日本の大衆は抱いていないと主張した。

  現実はそう単純ではないようだ。20年前に経営破綻の淵にあった日産自を救済した経営者として、一時は日本株式会社の歴史で最も尊敬される最高経営責任者(CEO)ともてはやされたゴーン被告。

  会見の中でゴーン被告は、日本での保釈中にレストランや映画に出掛けた際に、「あなたの身に起こったことはお気の毒」や「頑張ってください」と励ましの声を受けたというエピソードを語った。「日本の街角の人々は、17年間称賛してきたこのガイジンが突然、悪役になったとは一瞬たりとも考えていない」と主張した。

Former Auto Titan Carlos Ghosn Addresses Media After Escaping Japan

レバノンで会見するゴーン被告

Photographer: Hasan Shaaban/Bloomberg

  しかし、金融犯罪に手を染めた容疑で2018年に逮捕されたことで、現在多くの日本人は、トップの座に長居して強欲になり、ついには法律を破ったとの印象を抱くようになったようだ。

  「最も重要な問題はもちろん、ゴーン被告が逃亡した点だ」と指摘するのは東京大学社会科学研究所のケネス・盛・マッケルウェイン教授(比較現代政治部門)。同教授は「なぜそれが可能になったかと言えば、彼が金持ちで非日本人だからであり、それ故だまされたと感じているのではないか」と指摘。「おおむねゴーン被告への同情はそれほど大きくない。裕福なホワイトカラーへの同情心は一般的に薄いと思う」との見方を示した。

  日本人がゴーン被告のメッセージに真剣に耳を傾けるのはそれほど簡単ではなかった。大半の日本メディアはゴーン会見に出席を認められず、わずか特定のメディアしか会見場に入れなかった。しかも会見が始まったのは日本時間午後10時で、テレビ局が目玉番組を放送する時間帯だった。

  ごく一部のテレビ局が会見を中継し出したものの、ゴーン被告による4カ国語での多言語会見に同時通訳がついていけず、混乱した。4カ国言語の中には日本語は含まれていなかった。

  自動車評論家の国沢光宏氏はゴーン被告について、「もう、昔の人になっちゃったかもしれない」と話し、「今これから新しいことが始まるわけでもない」と言う。投資家でコメンテーターの山口揚平氏は会見直後のフジテレビの番組で、ゴーン被告の国外逃亡について「腹は立ちますよね。日本人としては」と論評した。

ただ、国沢氏はこうも指摘する。「日本の人は本当はあまり怒ってない。税金を使ったわけでもないし、日産の株を持ってない限りは、自分には何の関係ない」。だからこそ、ゴーン被告を街中で見かけた時に向こうがあいさつしてきたら、「怒ってると言ってる人でも、『頑張ってください』って多分言うと思う」と語った。

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