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「震災後」世代がつなぐ、復興の勇気と笑顔 V候補兵庫チーム、変わらぬ思い【全国女子駅伝】|スポーツ|地域のニュース|京都新聞 - 京都新聞

レース前日の練習を終え、談笑する兵庫チームの選手ら(11日午前11時20分、京都市右京区・たけびしスタジアム京都)

レース前日の練習を終え、談笑する兵庫チームの選手ら(11日午前11時20分、京都市右京区・たけびしスタジアム京都)

 阪神大震災から25年を迎える今年の全国女子駅伝。優勝を目指す兵庫は選手13人全員が震災後に生まれた。例年、震災発生日の直近にレースが行われることから、チームは多くの支援への感謝と古里の復興を力走で示すという使命を受け継いできた。今大会、若い選手たちは重圧を受け止めつつ、「笑顔でのたすき渡し」を合言葉に都大路を駆けることを誓う。

 震災は第13回大会(1995年)翌日の1月17日に起きた。当時高校1年だった浜本憲秀監督(40)は神戸市灘区にあった陸上部の下宿先で被災し、生き埋めになった近隣住民を励まし続けた。授業が1カ月後に再開するまで部活動はできなかった。
兵庫の監督として「恐怖体験ではなく、多くの人が惨事から立ち上がったことを選手に伝えないといけない」。ミーティングのたびに「平和の象徴がスポーツ。走れる日常に感謝しよう」と語り掛けてきた。

 選手の年齢は14~24歳。被災地の記憶に濃淡はあっても「全力で走る姿を見てほしい」という思いは一つだ。最年長の福田有以(ゆい)選手(24)=豊田自動織機=は、震源地から遠く離れた兵庫県稲美町にある実家も壁が裂け、「幼い頃から地震の傷痕は身近にあった」と語る。東日本大震災や各地で異常気象に伴う災害が後を絶たない。「阪神大震災への世間の関心は薄まっている。この機会に思い出してもらいたい気持ちは年々強まっている」。自身は11日のエントリー変更で代表から外れたが、仲間に思いを託す。

 須磨学園高2年の土井葉月選手(17)にとって、震災といえば小中学校の授業で見た建物の倒壊や火災の映像のイメージが強い。「監督から(女子駅伝のレースで)テレビに長く映るほど兵庫の人に喜んでもらえると聞いている。区間賞を目指して前へ、前へ進みたい」と意気込む。

 兵庫チームは節目の年に「愛をありがとう」(96年)という鉢巻きや、「元気 感謝 復興」(2015、16年)のワッペンを付けてきたが、今年は文言での発信はない。「特別なことをしなくても思いは毎年同じ」(浜本監督)。元気に走る姿こそ、何よりのメッセージになる。

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January 11, 2020 at 06:37PM
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