視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。
● ゴーン被告の突然の逮捕と解任劇は 現代版「本能寺の変」だったのか
2019年末、カルロス・ゴーン被告の「逃亡劇」が世間を騒がせた。2018年に刑事起訴され保釈中だったゴーン被告が、突然日本から密出国、レバノンに逃亡という、まるで映画の中の出来事のような事件だった。
ゴーン被告といえば、周知の通り、経営不振に陥った日産自動車をⅤ字回復させた立役者だ。
ところが2018年11月に、東京地検特捜部により金融商品取引法違反の容疑で電撃逮捕。直後に、当時の日産自動車社長、西川廣人氏の動議により、日産の会長職から解任される。
2020年1月8日にゴーン被告がレバノンで開いた記者会見では、自身の無実を主張し、日本の検察による捜査のあり方を批判した。
さらにこの会見でゴーン被告は、今回の一連の事件は、西川氏をはじめとする日産の幹部たちが仕組んだクーデターだという主張も展開した。当時進んでいたルノーとの経営統合を阻止するためだったという。
これを受けて、日産はクーデターを否定。あくまでゴーン被告の個人的な不正を告発したのだと反論している。真相はいまだ闇の中だ。
このクーデター説は、2018年のゴーン氏の逮捕・解任直後にもあった。その頃、西川氏を戦国武将の明智光秀に見立て、この事件を「本能寺の変」だと論じる記事を見かけた。
本能寺の変については説明不要だろう。織田信長の家臣だった明智光秀が突然の謀反を起こし、京都の本能寺に滞在中の主君信長を討ったという史実だ。しかし、なぜ光秀が急に反旗を翻したのかには諸説があり、真相は謎に包まれている。
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January 18, 2020 at 04:01AM
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明智光秀と織田信長に見る、ワンマン上司が越えてはいけない一線(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
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