東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円台後半。米国での新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気し、原油相場や株式相場が下落する中、リスク回避の円買いが先行。ただ、午後には米株先物がプラスに転じ、日本株も下げ渋ったため、ドル・円も朝方の水準付近まで値を戻した。
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市場関係者の見方
ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト
- 朝方は経済再開が4月末までできないとのトランプ大統領の発言もあり、ドル・円も先週末の流れを引き継いで下落したが、その流れも一巡したので買い戻しになっているのではないか
- 今週は米雇用統計もあるが、調査週は感染拡大の影響がまだそこまで出ていないので、重要度は下がる
- 結局はコロナ関係の新たな報道待ち。ネガティブな報道には弱めに反応する一方、ポジティブなニュースに対しては継続的な反応を示せないだろう
りそなホールディングスの市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト
- 各国中銀の政策が効いてきて、ややドル不足の解消が見られているため、ドルは売られやすく、ドル・円も下値を探る動きがしばらく続くだろう
大和投資信託調査部の亀岡裕次チーフエコノミスト
- 一番大きいのは米国での感染拡大懸念で、それにより世界的に金利も低下気味。原油相場の急落もリスクオフの表れで、そうした環境下では円高になりやすい
- 日本も東京都の都市封鎖などへの警戒はあるが、欧州も含めて懸念は後退しておらず、日本の問題をもって円安という感じではない
- 株もこれだけ水準が下がっているし、外債も含め新年度入り後は外向け需要がそれなりにあり、一定程度円高を抑制する効果はあるだろう。ただ、それがドル・円急反発につながるとこまではいきにくい
背景
- 新型コロナウイルス感染症による米国の死者数は20万人に達する可能性があると、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が29日に指摘
- トランプ米大統領は同日、新型コロナウイルスによる国内の死者数のピークが約2週間後になると政府は予想しているとし、国民の社会距離ガイドラインを4月30日まで延長すると 説明
- 原油先物相場はアジア時間に17年ぶり安値に急落。コロナウイルスの感染拡大による需要の落ち込みやサウジアラビアとロシアの価格競争を嫌気
- 日経平均株価は一時前週末比811円下げた後、304円安で終了。一方、米株価指数先物は日本時間午後にプラスに転換
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March 30, 2020 at 10:00AM
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ドルが107円前半へ下落、リスク回避で円全面高⁻米国の感染拡大を懸念 - ブルームバーグ
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