外為8時30分 円、反発し106円台前半 米株急落で買い先行 - 日本経済新聞

17日早朝の東京外国為替市場で、円相場は反発して始まった。8時30分時点では前日17時時点に比べ42銭の円高・ドル安の1ドル=106円17～21銭で推移している。新型コロナウイルスを発端にした景気の先行き不透明感から16日の米株式相場が急落し、「低リスク通貨」とされる円には買いが入った。

新型コロナの感染拡大を防ぐため、16日に欧州連合（EU）の欧州委員会が入域制限を提案した。トランプ米大統領は同日の記者会見で新型コロナの最悪期について「8月まで延びる可能性がある」と述べ、景気後退の可能性にも言及した。景気先行き不透明感から米ダウ工業株30種平均は約3000ドル下げ、円買い・ドル売りにつながった。

もっとも、積極的に円の上値を試す勢いは乏しい。株式などリスク資産の価格下落で、外為市場では投資家の運用資産の現金化に伴うドル資金の需要が高まるとの思惑が浮上している。企業や金融機関が手元のドル資金を厚めにするとの観測もあって円売り・ドル買いが出た。

円は対ユーロで反発して始まった。8時30分時点では同61銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=118円52～56銭で推移している。米国など世界的な株安の連鎖で投資家心理が冷え込んでおり、対ユーロでも円を買う動きが先行した。

ユーロの対ドル相場は続落して始まった。8時30分時点では同0.0015ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1161～64ドルで推移している。企業や金融機関によるドル資金への需要が高まるとの見方からユーロ売り・ドル買いが出た。

〔日経QUICKニュース（NQN）〕

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March 17, 2020 at 06:41AM
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