【NQNニューヨーク=横内理恵】16日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は大幅反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の4月物は前週末比3.03ドル安の1バレル28.70ドルで取引を終えた。新型コロナウイルスの感染の広がりで、米国をはじめ世界景気の大幅な下振れが警戒されている。原油需要が細るとの見方が強まり、売りが優勢になった。
主要国の株式相場が大幅反落し、ダウ工業株30種平均は3000ドル強下げる場面があった。リスク回避の動きが広がり、値動きの大きい原油先物にも売りが波及した。
石油輸出国機構（OPEC）と非加盟国で構成する「OPECプラス」による協調減産が3月末で終了し、4月からサウジアラビアが2割超の増産に動く見通し。米テキサス州のパーミアン鉱区などでのシェールオイルの増産基調も続いているとみられ、目先の供給増加観測も相場の重荷となった。
ニューヨーク金先物相場は5日続落した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である4月物は前週末比30.2ドル安の1トロイオンス1486.5ドルで取引を終えた。新型コロナの影響拡大や株安を背景に運用資産を換金する動きが広がり、金先物にも売りが出た。一時は1450.9ドルと中心限月として19年11月以来、約4カ月ぶりの安値で終えた。
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March 17, 2020 at 03:57AM
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NY商品、原油大幅反落で30ドル割れ 需給悪化観測強まる 金は4カ月ぶり安値 - 日本経済新聞
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