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朝鮮人動員調査 県外でも 秋田から松代に移った18人 - 信濃毎日新聞

 太平洋戦争末期、松代大本営地下壕(ごう)(長野市)の建設工事に動員された朝鮮人元労働者の名簿と戸籍調査史料について、松代に動員される前に秋田県内の鉱山などで働いていた人が含まれている可能性があるとみて、同県の研究者が18日までに調査を始めた。

 2018年に見つかった戸籍調査史料には、記載された朝鮮人それぞれについて松代に来る前の所在地が記されており、秋田県内の地名が複数確認できる。このため、同県の研究者が秋田側の動員朝鮮人名簿と照合を開始。各地の労働現場の名簿を照合して労働者の足取りを追うことができれば、戦前の朝鮮人動員の実態解明につながる可能性がある。

 戸籍調査史料には、地下壕工事が進められた1945(昭和20)年2月、飯場(作業員宿舎)のあった清野村(現長野市松代町清野)に住んでいた朝鮮人166人の名前や本籍地、職業を記載。松代に来る前の所在地は伊那谷や木曽のほか、秋田県や東京都、愛知県など広範囲に及ぶ。

 このうち秋田県から松代に来たのは、「鹿角(かづの)郡大湯(大湯町)不老倉」(現鹿角市十和田大湯)から移住した3家族と単身者計15人と、「北秋田郡前田村湯沢」(現北秋田市森吉)から移った20〜30代の3人。職業欄には削岩機を扱ったとみられる「進鑿夫(しんさくふ)」や、「坑夫」などとあり、地下壕工事に携わった可能性が高い。

 十和田湖に近い不老倉には不老倉鉱山、前田村には複数の炭鉱や水力発電所があった。厚生省(現厚生労働省)は終戦直後の46年、秋田県内の26工場・事業所に動員された朝鮮人元労働者約7千人分の名簿を作成。不老倉鉱山には44年7月、国策会社の帝国鉱業開発不老倉鉱業所と、松代大本営地下壕工事も請け負った鹿島組(現鹿島)の不老倉出張所に約200人ずつ配置されたことが分かっている。

 秋田県歴史教育者協議会長の茶谷十六(ちゃだにじゅうろく)さん(79)=秋田県仙北市=は、松代大本営地下壕の建設に携わった朝鮮人元労働者の家族や関係者の足跡を追った信濃毎日新聞の連載「記憶を拓(ひら)く 信州半島世界」の第2部「動員者たちの名簿から」を読み、「朝鮮人労働者たちは、どの現場からどのようないきさつで松代に来たのか」と改めて秋田側の名簿に着目。戸籍調査史料や、18年に存在が明らかになった松代の朝鮮人元労働者とその家族約2600人の名簿と照らし合わせ、同一人物がいるか調べている。

(4月19日)

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April 19, 2020 at 06:43AM
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1 Response to "朝鮮人動員調査 県外でも 秋田から松代に移った18人 - 信濃毎日新聞"

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