欧米で新型コロナウイルスの感染拡大鈍化が続き、ウイルスに対する過度な不安が和らぎつつある。一方で、国内では緊急事態宣言を受けた経済落ち込みが警戒され、TOPIXと日経平均株価は前日終値を挟んだ値動きとなっている。外国為替市場でドル・円相場は1ドル=108円台後半でもみ合い。債券は小幅安。
|
米ニューヨーク州の新型コロナウイルス感染者の増加ペースが鈍化傾向となる中、トランプ政権は経済活動を再開させる計画を策定している。欧州の一部の国もロックダウン(都市封鎖)の緩和を計画していると表明した。
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、相場の流れが変わってきたとの認識を示した上で、今は世界的に感染の収束が「今月末から来月あたりに見えてくるというイメージで動いていると思う。これが覆されない限り株価は緩やかに上昇していくだろう」と述べた。
国内では厳しい状況が続いている。安倍首相は7日に「緊急事態宣言」を発令し、東京都の小池百合子知事は同日、8日午前0時から都民に外出の自粛を求める方針を示した。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、中国では感染拡大を封じ込めた後ロックダウン 解除まで2カ月かかったことから、「強制力のない自粛要請が出ただけでは感染者の増加を止められないとの警戒感が高まっている」とみる。
外国為替市場のドル・円相場は株価動向をにらみながら前日比0.2%安の108円51銭を付けた後、108円87銭まで上昇した。ただ勢いはなく、前日の終値108円76銭付近まで戻している。三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役は、新型コロナウイルスでの死亡者増や経済に対する悪影響の長期化懸念から株安圧力が根強く、ドル・円も上値が重い状況が続くとみている。
日本の債券相場は小幅安。長期国債先物6月物は前日比9銭安の152円13銭で開始し、一時152円03銭まで下げた。長期金利は0.5ベーシスポイント(bp)高い0.005%で開始、いったんは0.01%に上昇したが、0.005%に戻している。前日の欧米市場で長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが先行。政府の緊急事態宣言を受けて債券市場の流動性低下の懸念も重しとなっている。一方、日本銀行が午前の金融調節で実施した国債買い入れが相場を下支えしている。
<きょうのポイント>

ビジネス - 最新 - Google ニュース
April 08, 2020 at 05:28AM
https://ift.tt/34hI8Yj
欧米の感染拡大鈍化と国内自粛が綱引き、株不安定-ドル・円もみ合い - ブルームバーグ
ビジネス - 最新 - Google ニュース
https://ift.tt/2Q4ENIK
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "欧米の感染拡大鈍化と国内自粛が綱引き、株不安定-ドル・円もみ合い - ブルームバーグ"
Post a Comment