【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は20日の記者会見で、サウジアラビアからの原油輸入停止を検討すると表明した。原油価格が急落したことを踏まえた措置で米国内の供給過剰を是正する狙いがある。ただ国内産業の保護を目的とした貿易制限は国際的な批判を浴び、産油国の協調減産の機運に水を差す恐れがあり実現のハードルは高いとみられる。
米エネルギー情報局(EIA)によると、サウジからの輸入量は2019年に日量50万バレルと輸入量全体の7%を占める。原油の輸入制限を課す場合には国際緊急経済権限法に基づいて国家非常事態を宣言するなどの措置が考えられる。実行に移せば事実上のサウジに対する制裁措置となるため両国の外交関係に悪影響が及ぶ恐れがある。
トランプ氏はニューヨーク原油先物市場で史上初めて価格がマイナスになったことについて「短期的なものだ」と指摘した。「いまは原油を買う良い機会だ」と強調し、原油安に歯止めをかけたい考えをにじませた。
政府の原油戦略備蓄を最大7500万バレル積み増すことを検討しているとも明らかにした。トランプ政権はこれまで戦略備蓄枠を買い手が見つからない民間企業に貸し出して貯蔵を促してきたが、政府の直接購入に向けて議会に予算措置を求めることも選択肢だとの考えを示した。
米政府は7億1350万バレルの貯蔵能力があり、7500万バレルを積み増すとほぼ満タンになる見通しだ。7500万バレルは米国の原油生産量の約6日分にあたる。トランプ氏は原油価格の過度な下落が国内のシェールオイル業者の経営に打撃になるとみて過剰供給の解消を目指している。
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April 21, 2020 at 05:19AM
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トランプ氏、サウジ産原油の輸入停止を検討 - 日本経済新聞
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