21日の東京株式市場で日経平均株価は続落か。米原油先物相場が史上初の「マイナス」圏に落ち込んで投資家心理が冷え、日本株に対しても運用リスクを回避する目的の売りが優勢となりそうだ。市場では、前日終値より450円ほど安い1万9200円近辺が下値のめどになるとの見方が出ている。
20日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は前週末比592ドル(2.4%)安の2万3650ドルで取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞で、米国の原油在庫が貯蔵能力の限界に達するとの見方が強まった。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)では期近の5月物が初めてマイナスとなり、一時1バレルマイナス40ドル台まで急落。5月物の最終決済日を21日に控えるなか、損失覚悟の投げ売りが出た。採算悪化の懸念で原油株が大幅安となり、相場を押し下げた。
大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物6月物は前日の清算値を320円下回る1万9320円で終えた。米原油相場の急落は最終決済目前の5月物に限られたとはいえ、世界景気の先行きに対する弱気な見方を強める要因となりやすい。米シェール関連企業の破綻やハイイールド債市場の混乱などで警戒が強まることも想定され、株式などリスク資産には逆風となるだろう。
朝安後、日銀によるETF(上場投資信託)買いの期待が広がれば、日本株を下支えする要因になる。新型コロナ問題が収束した後の「ポスト・コロナ」相場への投資家の関心も高まりつつある。とはいえ「自動車など主要企業の今期業績の悪化がどの程度になるのか、まだはっきりとはつかめない状況」(国内証券アナリスト)との声も多い。
米IBMが20日発表した20年1~3月期決算は減収となったほか、同社は通期の業績予想を取り下げた。時間外取引で同社株は3%程度下落している。米国に限らず、企業業績に対する慎重な見方が払拭されるにはまだ相当の時間が掛かるとみられている。押し目買い機運が高まりにくいなかで、東京市場でも日中は安値圏でのもみ合いが続きそうだ。
一方、任天堂(7974)株の動きには注目が集まる。21日付の日本経済新聞朝刊は「任天堂は主力ゲーム機『ニンテンドースイッチ』の増産検討を始めた」と報じた。新型コロナウイルスによる巣ごもり需要を受け、ゲーム機が入手困難になっていることに対応するという。業績に対する前向きな見方が強まれば、幅広い投資家の物色の対象となりそうだ。
21日は3月の食品スーパー売上高と全国スーパー売上高が公表される予定。海外では3月の米中古住宅販売件数や4月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測指数などが発表される。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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April 21, 2020 at 05:01AM
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米原油先物「マイナス」で不安心理増幅(先読み株式相場) - 日本経済新聞
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