
金華山で自動撮影カメラにより撮影されたイノシシ=2019年8月5日(岐阜大提供)
岐阜大の研究グループは、岐阜市の金華山一帯で豚熱(ぶたねつ)(CSF)発生後のイノシシの個体数が減少していたと発表した。自動撮影カメラを使い、100日間として換算した撮影頭数が最大で2017年9月の約50頭から、19年9月は約20頭へと半減した。豚熱がイノシシに影響を与えていたと分かった一方で、幼獣の割合は変化しておらず、翌年の個体数に影響を与えない可能性もあり、グループは豚熱や獣害の面での継続的なイノシシ対策を訴えている。
研究グループは同大応用生物科学部の鈴木正嗣教授と淺野玄准教授、同学部付属野生動物管理学研究センターの池田敬特任准教授、國永尚稔元研究員の4人。
豚熱は18年9月に岐阜市内の農場で国内では26年ぶりに発生した。感染したイノシシが豚熱のウイルス拡散に関わっている可能性が高いと考えられている。このため、同グループは金華山でのイノシシ個体群へのウイルスの影響を調査した。
カメラは同市や岐阜森林管理署と協力し、金華山でのイノシシの生態や分布状況を把握するため、17年8月から20台設置し、赤外線センサーを利用し撮影した。17年と19年で比較すると、17年が最も多く、9月は約50頭が撮影され、19年9月は約20頭とほぼ半減した。季節で見ると、8月から11月が多く、9月にピークを迎える。豚熱の発生前後とも傾向は一致していた。
調査した池田特任准教授は「豚熱のウイルスはイノシシの個体数に一時的な影響を与えた」とする一方で、幼獣の割合は17年の26・3%に対して、18年は26・7%、19年は28・5%で発生前後で変化をしていなかった。餌も十分あるためいずれ総数も回復していくとみられるという。「イノシシが豚熱に感染しても生存する可能性を念頭に置く必要がある」とする。
池田特任准教授によると、県全体ではイノシシの個体数は豚熱や猟友会の捕獲などにより減少傾向にあるという。「ワクチンのないアフリカ豚熱(ASF)は瀬戸際で抑えられているが、国内への侵入が懸念されている。今後もイノシシの個体数を管理するとともに、養豚場での衛生管理や農地での被害管理などの対策を期限を設けず続けていく必要がある」と話す。
研究成果は、日本の学術誌「Journal of Veterinary Medical Science」に5月19日付で掲載された。
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May 31, 2020 at 06:32AM
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