2020年05月17日08時47分
【ワシントン時事】米ホワイトハウス高官は１６日、トランプ大統領が１５日表明したリニック国務省監察官の解任について、ポンペオ国務長官の進言だったと明らかにした。ロイター通信が伝えた。リニック氏はポンペオ氏に関する疑惑を調べていたことが分かっており、野党民主党は「違法な報復人事」とみて下院外交委員会で調査を始めた。
エンゲル外交委員長は声明で「最も忠実な側近を守ろうとする大統領の言語道断な行為だ」と非難。解任に関する記録を２２日までに提出するよう政府に求めた。
トランプ氏は１５日、「信頼が置けなくなった」としてリニック氏を解任。米メディアによると、ポンペオ氏は政治任用の職員を自分や妻の個人的な仕事に従事させていた疑惑があり、リニック氏が調べていた。
監察官は、不正や職権乱用を調査するためにそれぞれの政府機関の中に設けられた独立のポスト。トランプ氏が４月以降に解任した監察官は、リニック氏やウクライナ疑惑の告発を処理したアトキンソン情報監察官を含め、計４人に達する。
上院外交委の民主党トップのメネンデス議員はツイッターで「恥ずべき行いだ。監察に対してトランプ氏が身のすくむような恐怖を抱いていることは否定できない」と非難した。 
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May 17, 2020 at 06:50AM
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監察官解任、ポンペオ氏進言か 米下院が調査着手 - 時事通信ニュース
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