11日の東京株式相場は大幅安。米国での新型コロナウイルス感染第2波や米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米金利低下、為替の円高が警戒され、輸送用機器や素材など景気敏感株、銀行など金融株中心に広く売られた。
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〈きょうのポイント〉
ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は「株価は足元の実体経済を差し置いて、買い戻しで下げを取り戻してきた。7月以降の景気がどうなるか正念場だが、米国で新型コロナの2次感染が広がっていることは懸念すべきだ」と指摘。需給面では「日本も米国もともにSQに向けての買い戻しが一巡し、FOMCの発表が利益確定のきっかけにもなった」と言う。
取引開始とともに金融株中心に売りが膨らみ、新型コロナ感染懸念も加わって午後は先物主導で一段安となった。しんきんアセットマネジメントの藤原直樹運用部長は「FOMC自体には大きなサプライズはなかった」としながらも、「金融緩和が長引くというメッセージがあったので、金融株にとってはネガティブに働いた」と語る。日本株はこのところ大きく上がっていたとし、FOMCと円高をきっかけに「そろそろいったん調整」とみる。
ピクテ投信の松元氏は「現状の株価はやや買われ過ぎ」とみる。この日のTOPIXと日経平均は5月1日以来の下落率となった。ただ、「景気がいつ回復するか見通せない状況ではなくなり、厳しい下げの懸念も後退している。日経平均が2万円を割り込むような大きなショックのリスクも後退している」と予想する。
- 東証33業種では海運や空運、鉱業、保険、鉄鋼、不動産、銀行、輸送用機器が下落率上位
- その他製品のみ上昇

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June 11, 2020 at 05:47AM
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日本株は下落、FOMC後の米金利低下や円高を懸念-金融中心に売り - ブルームバーグ
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