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寿都町が文献調査への応募検討|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

原子力発電所から出るいわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定を巡って、後志の寿都町は選定の第一段階となる「文献調査」への応募を検討していることを明らかにしました。応募した場合、国が調査対象になりうる地域を示した地図を公表して以降、初めての自治体になります。

原発の使用済み核燃料から出る「高レベル放射性廃棄物」いわゆる「核のごみ」は極めて強い放射線を出すため、国は地下深くに埋めて処分する方針です。
この最終処分場の選定を巡っては、国が3年前に調査対象になりうる地域を示した地図を公表し、各地で説明会を開いて自治体への協力を呼びかけてきました。
この選定について、寿都町は地図上で町内の大半の区域が処分場の候補地として「好ましい」地域とされている上、調査を行った場合、国からの交付金が見込めるとして、片岡春雄町長は第一段階となる「文献調査」への応募を検討していることを明らかにしました。
決まった場合、およそ2年間の文献調査を経て、現地でのボーリング調査など長期間かけて選定に向けた詳しい調査が進められることになります。
町は今月26日に町民との意見交換会を開いた上で、来月中旬にも応募するか決めることにしています。
応募した場合、国が調査対象になりうる地域を示した地図を公表して以降、初めての自治体になります。
片岡町長は「10年より先の町の財政を見据えた。核のごみの処分に顔を背けることなく、住民の意見を聞きながら最終的には判断したい」と話しています。

【「核のごみ」最終処分場は】
全国各地の原子力発電所では、運転をすると使用済みの核燃料が発生します。
日本ではこの使用済み核燃料を化学的に処理する「再処理」を行って、再び燃料として使うためのプルトニウムなどを取り出す計画です。
ただ、この際、再利用できない高濃度に汚染された廃液や燃料の部材が残り、いわゆる「核のごみ」と呼ばれています。
極めて強い放射線を出し続けることから国は数万年にわたって人が生活する環境から隔離する必要があるとして、地下300メートルより深くに埋める「地層処分」を行う方針です。
しかし、どこに処分場を作るのか決まらない状況が続いています。

【処分場選定の「文献調査」とは】
高レベル放射性廃棄物の地下処分を実施する国の認可法人NUMO=原子力発電環境整備機構によりますと、処分場を選ぶまでに3段階に分けて調査を行うとしていて、「文献調査」はその最初の段階です。
文献調査では地下に埋めて処分するのに適切な候補地を探るため、研究論文や地質のデータなどから地層の状況を把握することを目的にしています。
具体的には該当する地域で火山や活断層がどう分布しているかや、経済的に価値がある鉱物資源がないかといったことを調べるとしています。
仮に文献調査の評価がまとまり、地元の理解を得ることができれば第2段階に進み、地層を掘り出すボーリングを実施するなどして直接、地層の調査を進めることになります。
そして第3段階として掘削した地層を精密に分析し、過去の火山や地震の活動を踏まえ将来の地層の安定性や今後、掘削の対象となるかもしれない鉱物資源の有無などについて最終的な結果をまとめることになります。
この調査の最終結果を踏まえて、実際に処分場をつくるかどうかは住民の意見や自治体の考えなどを聞いた上で決定されることになります。

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August 13, 2020 at 09:04AM
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