2020年11月21日(土)
性被害 当事者団体調査 回答6000件
Spring
性暴力の被害当事者らでつくる団体「Spring」(スプリング、山本潤代表理事)は20日、国会内で、8~9月に5899件の回答が寄せられた「性被害の実態調査アンケート」の結果を発表しました。
被害を受けた当時の加害者の言動について、最も多かったのが「何も言わず、突然」で3505件、次いで「だんだんと身体を触る・触らせる行為を増やしていった」が1404件など、「被害は暴力や脅しを伴わないことが多い」と分析。「法の間隙(かんげき)に落ちている被害が多数あることの一端が見えた」として、被害の実態に即した刑法改正を改めて求めました。
調査は、法務省「性犯罪に関する刑事法検討会」に被害者の声や実態を届けたいと、8月16日~9月5日にインターネット上で実施。性被害の内容や加害者との関係、被害当時の状態や加害者の言動などを尋ねました。
被害当時の年齢で、小学生以下が約4割に上りました。被害当時の状態については、「驚いた・どう反応してよいか分からなかった・身体が動かなかった」が最多(3171件)。「自分に行われていることが何か、よく分からない状態だった」(2368件)、「怖くて身体が動かなかった」(1996件)が続きました。
加害者との関係では、12歳までの被害では「親」「親の恋人・親族」「見知らぬ人」が多く、20歳以上では大半が「見知った人」でした。
Springは同日、結果を踏まえ、橋本聖子男女共同参画相に刑法改正、性教育・人権教育の充実などを求める要望書を手渡しました。
調査結果を発表した院内集会には、日本共産党の藤野保史、本村伸子の両衆院議員、山添拓参院議員、与野党の衆参議員が出席しました。
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November 21, 2020 at 07:50AM
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