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具なし、あえて焦がすワンパンパスタ「暗殺者のパスタ」元イタリアン料理人のめちゃくちゃ辛くて濃厚なレシピ - メシ通 - メシ通

こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。

トマト系のパスタはいろいろ作ってきましたが、

www.hotpepper.jp

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僕がまだ作ったことはもちろん、食べたこともなかったのが「暗殺者のパスタ」です。SNSを中心にものすごく流行りましたよね。

1960年代に南イタリアで生まれたというこのパスタのレシピは、スパゲッティをたっぷりのオイルで焼いて焦がし、トマトペーストと一緒に煮込むというもの。スパゲッティを別茹でしないので、作り方としてはワンパンパスタです。

にんにくと唐辛子がしっかり効いたそのおいしさと辛さは、名前にたがわぬ殺人級とか!

ということで今回は、パパイズム流の暗殺者のパスタの作り方と、実際に食べてみた感想をお伝えします。作りやすいように一般的なフッ素樹脂加工のフライパンを使いますよ。

パパイズムの「パパイズム流 暗殺者のパスタ」

【材料】(1人分)

  • スパゲッティ(1.7mm、8分茹でを使用) 80g
  • オリーブオイル 大さじ2
  • にんにく 2かけ
  • 唐辛子 2本
  • トマトピューレ(ホールトマト缶でもOK) 130g
  • トマトペースト 20g程度
  • 水 250ml
  • 塩 2g
  • 粉チーズ、乾燥パセリ 適量

作り方

1. 水にトマトペーストを溶かして、トマトだしを作ります。

トマトだしは、無塩タイプのトマトジュース250ml程度でもOKです。

2. にんにくは皮をむいてかたい部分を落とし、写真のように粗く刻みます。唐辛子はヘタを落として3~4等分に刻みます。

しっかり辛くしたかったので唐辛子は種も入れました。

3. フライパン(今回はフッ素樹脂加工、26cmのものを使用)にオリーブオイル、にんにく、唐辛子、

トマトピューレ、塩を入れて中火で熱します。フツフツしてきたら少し火を弱めて弱めの中火(中火と弱火の間くらい)にします。

スパゲッティがオイルで揚げ焼きできなくなるので、オイルとトマトピューレは最初は混ぜ合わせないのがポイントです。

4. スパゲッティをフライパンに入れます。

スパゲッティはフライパンからはみ出してしまわないように折っても構いません。僕は折らずに食べたい派なので、今回は温まったトマトピューレとオイルを回しかけ、

スパゲッティをやわらかくしてフライパンに収めました。

スパゲッティを焼いて、煮込む工程はオイルやトマトソースが跳ねるので、火傷に注意しましょう。フタをかざしたり、かぶせたりしながら作るのもおすすめです。

5. スパゲッティがすべてオイルに浸かったら、火加減は弱めの中火のまま、スパゲッティを広げて3分ほど動かさずにカリカリに焼きます。スパゲッティはくっついてしまってOKです。

にんにくは焦げないように時々ひっくり返してください。

6. 3分たったらスパゲッティをひっくり返し、さらに3分焼きます。

にんにくが焦げてしまいそうなら途中で取り出してOK。トマトだしを入れて煮込むときに戻します。

7. 1のトマトだしを1割ほど残して加え、スパゲッティをほぐしながら7~8分を目安に煮込みます。

スパゲッティがやわらかくなる前に水分がなくなったら、残ったトマトだしを足して調整してください。

8. スパゲッティを1本食べてかたい芯がなくなれば完成です。

トマトだしが残っていたら、フライパンに入れて煮てしまいます。

9. 器に盛りつけ、粉チーズ、乾燥パセリをふります。

これは初めての食感。クセになる濃厚パスタ

「暗殺者のパスタ」無事に完成です。見た目は非常にシンプルで、トマトの香りを強く感じます。

驚くべきは、その食感と味わいです! スパゲッティは茹でないのであまりふくらまず、モチモチというよりはシコシコとした食感。焼いたことによるパリパリ感もあって、それがいいアクセントになっています。噛みごたえがあるので少なめの80gで満足でした。

ソースは濃厚で、辛くて、うま味が凝縮されています。スパゲッティの焦げ目の風味とコクもあって、肉や魚介が入っていなくても満足感がありますよ。粉チーズをたっぷりかけてうま味とコクをプラスしながら食べるのがおすすめです。

めちゃくちゃ辛くて濃厚、スパゲッティとトマトの素材本来の美味しさを味わう、これぞパスタの本場イタリアの味というひと皿。パスタを焼くなんて想像したこともない作り方でしたが、「釜で炊いたご飯は“お焦げ”がウマい」に通じるところもありますね。まだまだパスタは奥が深いです。

食べるほどに味わいが深まる、暗殺者のパスタ。名前のインパクトや話題性だけではなく、クセになる美味しさですので、ぜひチャレンジしてみてください!

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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