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1月貿易収支は3カ月連続赤字、春節などで対中国は輸出入とも減 - ブルームバーグ

Pedestrians cross a road in the Ginza area in Tokyo, Japan, on Saturday, Feb. 15, 2020. Japan's economy likely suffered its biggest contraction since 2014 at the end of last year leaving it in a vulnerable state, as fallout from China's viral outbreak threatens to turn a one-quarter-slump into a recession.

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

輸出から輸入を差し引いた日本の1月の貿易収支は1兆3126億円の赤字と、3カ月連続の赤字だった。赤字額は市場予想よりも小さかった。輸出は14カ月連続で減少。春節(旧正月)が前年よりも早く1月に始まった影響などで、中国向けは輸出入ともに減少した。財務省が19日発表した。 

キーポイント

  • 1月の貿易収支は1兆3126億円の赤字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆6848億円の赤字)-前月は1546億円の赤字
    • 輸出は前年同月比2.6%減(予想は7.0%減)の5兆4305億円と14カ月連続減少-前月6.3%減
      • 輸出数量指数は1.6%減
    • 輸入は3.6%減(予想は1.8%減)の6兆7431億円と9カ月連続減少-前月4.9%減
  • 中国向けの輸出は6.4%減と2カ月ぶりマイナス、輸入は5.7%減と6カ月連続マイナス
輸出は14カ月連続で前年割れ

エコノミストの見方

ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長:

  • 輸出は上中旬を見るともっと落ちていたので、もう少し大きく落ちて赤字が膨らむかと思ったが、予想対比は意外に踏ん張った
  • IT関連は底堅い。世界的にITサイクルが底打ちしているので、今月も維持されている
  • 先行きは駄目だと思う。中国の新型肺炎で工場が長く止まり、その影響は2月以降出てこざるを得ない。当面はかなり大きく落ちるだろう

三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所の宮嵜浩シニアエコノミスト:

  • ここまでは回復してきていた中国への輸出は落ち込んでいくだろう。12月にプラスだったところが1月にマイナスになったので、既にウイルスの影響は出ているのかもしれない
  • 今後の注目点は欧米向け輸出がどれだけ回復し、アジアでのコロナウイルスによる貿易の落ち込みを緩和できるかということ

農林中金総合研究所の南武志主席研究員:

  • 今日の輸出の数字には新型肺炎の影響は反映されていない
  • 生産など新型肺炎の影響によってさまざまな経済活動が影響を受けており、輸出は2月から大幅な落ち込みになる見通し

詳細(財務省の説明)

  • 中国向け輸出は春節前に減少する傾向にあり、今年の春節が昨年に比べ早く始まった影響も考えられる
  • 1月は年末年始の休暇から輸出が減少し、赤字額が膨らむ傾向にある
  • コロナウイルスの影響は現時点では明確なことは言えない

(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えて更新しました)

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