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株、一進一退か 業績悪化が重荷(先読み株式相場) - 日本経済新聞

14日の東京株式市場で日経平均株価は前日終値の1万9043円を挟み、一進一退の展開となりそうだ。ソフトバンクグループ(SBG)が2020年3月期に大幅な最終赤字になったと発表するなど、新型コロナウイルスの感染拡大による企業業績の悪化への警戒感が重荷になるだろう。半面、前日の米株式市場でハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数が上昇したのは支えになりそうだ。

13日の米ダウ工業株30種平均は前週末比328ドル安の2万3390ドルで終えた。米主要企業の20年1~3月期の決算発表を控え、新型コロナによる業績悪化を懸念した売りが優勢だった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国で構成する「OPECプラス」が原油の減産で合意したものの、需給改善には不十分として原油先物相場が下げたのも重荷だった。

日本企業の業績悪化も意識されそうだ。SBGは13日、20年3月期の最終損益が7500億円の赤字(前の期は1兆4111億円の黒字)になったと発表した。新型コロナによる市場混乱でソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先企業の価値が減少したことなどが響いた。SBIジャパンネクスト証券が運営する13日の私設取引システム(PTS)で、SBG株は同日の東証終値を7%下回る3900円まで売られた。国内外で企業業績が低迷するとの警戒感が他の銘柄の買い控えにつながる可能性が高い。

一方、13日の米株式市場ではアマゾンやネットフリックスが大幅高となり、ナスダック総合株価指数は3日続伸した。フィラデルフィア半導体株指数も1%高と上昇した。「中国の経済活動の回復に伴い、半導体関連の需要は持ち直す可能性がある」(外資系証券のアナリスト)との見方から、東京市場でも半導体関連株を中心に買いが入り、相場の支えになるだろう。大阪取引所の夜間取引の日経平均先物6月物は前日の清算値を30円上回る1万9100円で終えた。

中国では3月の貿易統計が発表になる。東宝吉野家ホールディングスが20年2月期決算を発表する予定だ。米国ではJPモルガン・チェースやジョンソン・エンド・ジョンソンが20年1~3月期決算を公表する。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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April 14, 2020 at 04:55AM
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