債券相場は上昇が予想されている。前日の米国市場で長期金利が低下したことに加えて、日本銀行が実施する国債買い入れオペが相場の支えとなる見通し。30年債入札結果は弱めだったが、超長期債の地合いは悪くないとの見方も出ている。
長期国債先物(9月物) | 151円70銭台後半~151円90銭台後半か(前日151円88銭) |
新発10年物国債(359回債)利回り | 0.03%~0.035%程度か (前日0.035%) |
先物夜間取引で9月物は水準を切り下げ、一時151円79銭まで下落した。その後、米長期金利が再び0.65%台に低下すると下げ渋り、結局は前日の日中取引終値比4銭安の151円84銭で引けた。
市場関係者の見方
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
- 米10年国債利回りの低下など他市場は円債にとってフォロー
- きのうの30年債入札の結果は悪かったが、他ゾーンへの波及は見られず、30年債自体も持ち直しており、地合いは決して悪くないようだ
- 日銀買いオペの結果次第の感はあるが、きょうの債券相場は軟調後に切り返すと予想
- 先物中心限月の予想レンジは151円79銭~151円97銭
日銀オペ
- 対象は残存期間3年超5年以下と、5年超10年以下
- 前回の買い入れ通知額は残存3-5年が3500億円、5-10年が4200億円にそれぞれ据え置き
- 備考:過去の日銀オペの結果一覧
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