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伊藤忠がファミマをTOB、止まらぬ「店舗崩壊」に不安の声(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

 8月24日に応募が締め切られた、伊藤忠商事によるファミリーマートへのTOBが成立した。伊藤忠は総額5809億円を投じて1株2300円でファミマ株を買い付け、完全子会社化を実現することになる。ファミマは上場廃止となり、これまでも囁かれ続けてきた伊藤忠支配がより一層強化される見込みとなった。社内ではため息とともに将来を不安視する声が囁かれた。(フリージャーナリスト 赤石晋一郎) ● ファミマ社内で 広がる失望感  「今後、ファミマはますます競争力を落としてしまうかもしれない。伊藤忠支配のもと、お客様ファーストは実現できるのだろうか――」  コンビニ3強の一角として長らく君臨してきたファミマ。本稿ではTOBの裏側で揺れ続けてきた社内の様子をレポートしていきたい。  約1カ月前の7月8日、伊藤忠はファミマ子会社化の方針を発表した。報道を受け、澤田貴司社長は、夜に緊急で管理職以上の社員を集め、壇上からこう説明したという。

 「これまで、お客様、加盟店、そして株主を見て我々は活動してきた。TOBによって上場を廃止することで、株主ではなく、加盟店、お客様に集中する環境を作ることができる」  ファーストリテイリング副社長などを歴任し、プロ経営者としてファミマに招聘された澤田。その力強い声とは裏腹に、語られるメッセージはただ空しく響くだけだった。  「社員の中には一部上場企業という看板を失うことへの失望感を口にする人もいます。澤田社長は記者会見で『伊藤忠を使い倒す』とコメントをしていましたが、実態は真逆です。もはやファミマは伊藤忠の利益搾取の場所なのです。今後、さらに容赦なくファミマが伊藤忠の“草刈り場”になるのは目に見えています。お客様に集中するために完全子会社化するという理屈も意味不明です。だったら、出資比率を以前の30%(注33.4%)に戻し、親会社への忖度なく目の前の商売に集中させてほしい、というのが社員の本音なのです」(ファミマ社員) ● コンビニ3強で 一人負け状態  かねて伊藤忠支配による弊害が指摘されていたファミマ。それが完全子会社になることによって何が起こるのか。別のファミマ社員は、内情をこう語る。  「以前からも発注先について、伊藤忠出向社員から『なぜ伊藤忠グループを使わないんだ?グループで金を回したほうがいいだろう』と文句を言われてきたのが、今後は全ての事柄が伊藤忠ありきで進むことは確実です。例えばセブンイレブンは商社と一線を引いているから、変な力学なく取引先を競争させて、最も良い商品を常に提供できる。ファミマの社員ですら、『自分が消費者なら、セブン一択』と言っている。それぐらい、もう使っている原材料から工場の機材、こだわり抜いた製法まで、商品のクオリティが別次元なのです」  伊藤忠支配の弊害は、消費者向けの商品だけにとどまらないようだ。

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August 26, 2020 at 04:01AM
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