減塩料理、おいしく始めよう中津川市が「学校給食レシピ集」 - 中日新聞

塩分控えめの食事を呼び掛けるため市が作った冊子＝中津川市役所で

　中津川市は食事で塩分を取り過ぎないよう呼び掛けるため、「学校給食レシピ集・減塩編」と題した冊子を一万部つくり、市役所や市内スーパーで配布している。

　塩分過多は脳血管の病気を招く高血圧につながる。血圧は長い時間かけて上昇するため、市は若いころから習慣的に塩分控えめの食事を勧めている。家庭の味が濃いと自然に子どもが濃い味を好んでしまうとして、今回のレシピ集は「始めよう減塩　家族みんなで減塩を」と呼び掛けた。

　Ａ４判十六ページ。学校給食メニューを基に六つの献立を掲載した。「麦ごはん、サバの塩こうじ焼き、切り干し大根の煮物、トウガンのカレー汁」などで、どれもごはんやパンと主菜、汁物の組み合わせ。それぞれの調理法を簡潔に載せた。

　発行を担当した市健康医療課の管理栄養士・河野春美さんは「だしをしっかり取ると、塩分が少なくてもおいしいお汁を作れる」と話し、冊子にはそのやり方がある。このほか具だくさんにすれば汁の量が少なくて済むため減塩になる。味付けにカレー粉やショウガを加えることも役に立つ。そんなヒントをレシピ集にちりばめた。

　解説ページを設け、昨年、市内のある地区で尿中塩分測定をしたところ、小学校半ばから塩分取り過ぎの割合が目立ち始め、年齢が高くなるほど増えたという結果を知らせた。　（三田村泰和）