コンビニの活用法【カンタンおいしい健康レシピ⑪】｜あなたの静岡新聞 - あなたの静岡新聞

　今回はコンビニエンスストアを利用するこつをご紹介します。普段料理をしない方は、食品の組み合わせを考えて購入するだけでも、栄養バランスを良くすることができます。

　大切なのは主食、主菜、副菜をそろえて食べることです。例えば、主食はおにぎりやパンにし、主菜はハムやサラダチキン、焼き鳥などから１品。副菜はサラダや野菜スティックなどを選ぶとよいです。最近は袋入り野菜など、以前より安価な物も増えています。
　パスタやラーメンといった麺類は、具材で主菜と副菜も取れると思うかもしれませんが、その量が足りない場合があります。お弁当は主食と主菜は取れますが、野菜が不足しやすくなります。
　麺類などを１品だけ食べる場合は、具材の種類が多いものを。お弁当では幕の内弁当はさまざまな具材が入っておりお薦めです。サラダを足すとさらに良いです。
　おでんは卵や厚揚げ、ちくわが主菜、大根が副菜になりますから、おにぎりと組み合わせると栄養バランスが良くなります。一方、唐揚げやコロッケ、アメリカンドッグなどは脂質の摂取量が多くなります。選ぶ際は注意が必要です。
　また、飲み物の中で牛乳はたんぱく質やカルシウム、野菜ジュースやオレンジジュースはビタミンを摂取できます。
　冷凍食品もプラス１品としてお薦めです。冷凍フルーツは食べる量だけ解凍すれば、１度の購入で２回、３回と分けて食べられます。冷凍のブロッコリーや枝豆は、自分で弁当を作るときに隙間を埋めてくれるアイテム。食べる頃には解凍されている点でも使い勝手が良いです。
　間食や補食をするなら、肉まんを選ぶと炭水化物とたんぱく質を補給できます。サンドイッチは主食、主菜、副菜が一緒になっていて栄養バランスが良い商品が多いです。
　（保井智香子・立命館大教授）