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綾瀬市高齢介護課 コロナ前後で比較調査 「閉じこもり」の実態浮き彫りに | 海老名・座間・綾瀬 | タウンニュース - タウンニュース

 コロナ前の昨年12月とコロナ禍の今年7月に、同じ高齢者を対象に実施した綾瀬市の実態調査で、感染拡大前は外出が活発だった高齢者の間で「閉じこもり」が進んでいる傾向が浮き彫りになった。市によると同様の比較調査は全国でも例がなく、「調査結果を今後の高齢者施策に生かしたい」としている。

 綾瀬市は来年4月に控える第8期介護保険事業計画の策定に向けて昨年12月、介護認定を受けていない65歳以上の市民970人を対象に、家族や生活、運動、食事、地域活動、健康などに関する調査を実施。673人から回答を得た。

 新型コロナによる外出自粛が続くなか、市はこの調査に注目。「同じ対象者にコロナ禍の実態調査をすることで、今後の施策展開に役立つのではないか」(高齢介護課)と考え、桜美林大学名誉教授で医学博士の芳賀博氏らの協力を得て実態調査を実施した。

 昨年12月の質問に「感染予防意識」「仕事の状況」「心身の健康に関しての希望」などを追加。コロナ前の調査回答者から転出者などを引いた663人に調査票を送り、71%にあたる471人から回答を得た。

調査結果

 実態調査では「身体の状態」「外出・交流」「心の状態」「生活ニーズ」の設問を用意。健康感の高い人(健康)と低い人(非健康)に分けて速報結果をまとめた。

 健康状態や運動機能について尋ねた「身体の状態」では、昨年12月と今年7月で特段の変化はなかったが、「外出・交流」では、外出を控えている健康な人が4・1%から65・8%に増加。非健康でも46・7%から71・1%に増加し、外出が週1回以下の健康な人は8・8%から17・3%に増えていた。

 誰かと食事をする機会が年に数回以下とした健康な人は12・9%から24・1%に増加し、友人と会う頻度が減ったり、会う友人がいないとした人も倍以上に増えた。

 ほかにも、社会活動に参加している健康な人の割合が、趣味やスポーツ、教養、ボランティアの分野で皆減した一方、仕事をしている人の割合には大きな変化が見られなかった。

 「心の状態」では、うつ傾向の人が増え、「生きがいがある」とした健康な人が80%から72・3%に減っていた。

 「生活ニーズ」では、健康感にかかわらず、人との交流や運動、バランスのとれた食事を希望する人が多く、特に外出や運動への希望が高い傾向も分かった。

 調査に協力した東京工科大学助教で老年学博士の池田晋平氏は「感染拡大により友人と会う頻度や社会活動の参加といった社会生活が縮小し、うつ傾向の増加や生きがいの減少が生じている」と指摘した上で、「綾瀬市の調査は感染症拡大前と影響下の2時点で同一の高齢者を対象に調査した点で大変意義がある。コロナ禍で高齢者の健康をいかに維持していくのかを検討する上での基礎資料になる」としている。

市が体験教室

 綾瀬市は1月21日(木)に「ノルディック・ウォーク」、2月9日(火)「貯筋(・)運動」、3月17日(水)に「多肉植物の寄せ植え教室」を開催する。(問)市高齢福祉課【電話】0467・70・5616。

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December 10, 2020 at 10:00PM
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