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無限の可能性!驚きの餅レシピ - nhk.or.jp

正月明け、どの家庭にもあると言ってもいい食材、それは「餅」!
「お餅をおいしく食べたい!」
そんな声にお応えします!

教えてくれたのは…

番組でもおなじみの料理家 きじまりゅうたさん。
これまでに3,000を超えるアイデアレシピを生み出しています。
早速、相談です。


リポーター

きじまさーん、お正月だから、お餅をたくさん買っちゃったんです。

きじまさん

買っちゃったのね。

 

お雑煮、焼いてしょうゆをつける、ぜんざい、もうレパートリーがないんです。どうしたらいいですか?

 

どれもお正月に食べるなら最高の食べ方をしていると思うんだけど、お餅ってお正月明けてもまだまだ楽しめる食材だと思うんですよ。
焼くだけ、ゆでるだけではなくて、実は、溶かしちゃったり、○○しちゃったりみたいな感じにすると、お正月明け以降もずっと楽しめるお餅レシピができるわけです。

“お餅は無限の可能性を秘めた食材”でございますからね。

お餅+お米=もっちもちおこわ風ごはん

【おこわ風餅入りごはん】

 

普通はもち米を蒸らして作るおこわですが、今回のお餅を使う作り方だったら、もち米を買わなくても手軽におこわができちゃうんです。

<材料(2人分)>

・米 … 2合
・切り餅 … 1個(約50g)
・鶏ももこま切れ肉 … 100g
・しめじ … 50g
・にんじん … 50g
・あれば、黒豆の甘煮 … 適量
・水 … 適量

【A】
・しょうゆ … 大さじ1
・みりん … 大さじ1
・ごま油 … 小さじ1
・塩 … 小さじ1/4

<つくり方>
1.米を洗って、30分間水に浸しておく。

左:生米 / 右:30分間水に浸した米

<★POINT>
米が白くなるまで水を吸わせる!
→しっかり芯まで水を吸っている証拠。

 

とにかく炊き込みごはんをする時に、芯が残ったり生米が残ったりする原因のほとんどがこれです。しっかり水を吸わせておけば、うまく炊ける。

2.切り餅を5mm幅の薄切りにする。しめじは根元を除いて2~3cm長さに切る。にんじんは皮をむいて2~3cm長さの5mm幅に切る。

<★POINT>
餅を切るときは、“てこの原理”を利用する。

 

餅の上に包丁をのせ、前の方に手を添えて、『てこの原理』で体重をのせていきます。

3.水けをきった米を炊飯器に入れて、【A】を入れてから水を2合の目盛りまで入れる。

4.切った餅を入れて混ぜる。具をのせて炊く。(米をしっかり水に浸しているので、早炊きでもおいしく炊ける)

5.炊き上がったら、具を取り出して、餅とごはんをよくかき混ぜる。米粒の周りにとけた餅がまとわるようになじませる。

<★POINT>
餅とごはんは“サックリ”ではなく、“ガッツリ”混ぜる。

 

普通ごはんを炊いたらサックリ混ぜるって言うんだけど、これに関しては、サックリ混ぜないでガッツリ混ぜます。ごはんを切るようにして、米粒の周りに餅の膜を作るようなイメージ。程よく全体がもっちり重たくなってきたらOK。

6.具を戻して混ぜる。盛り付けて、あれば黒豆の甘煮をのせる。

 

すごいです、きじまさん!お餅って言われないとわからないぐらい、もち米で炊いたような本格的なおこわです。鶏肉やきのこからおいしいだしが出ていて、黒豆の甘さがアクセントになっています。

<さらにアレンジ♪>

 

豚肉やうずらの卵、しいたけを使って、オイスターソースで味付けをすれば、中華おこわ風に。ベーコンと塩味で、洋風にしてもいい。具材はほんと何入れても合うと思うので、バリエーションは無限ですよね。

お餅+牛乳=とろっとろクリームソース

【餅フォンデュ】

 

餅をとかした牛乳のミルククリームソースです。とろっとろになるので、それに具材をからめて食べる。パーティーにもぴったりなメニューです。

<材料(2人分)>

・切り餅 … 2~3個(約100~150g)
・ブロッコリー(小房に分けてゆでる) … 1/2個分
・うずらの卵(水煮) … 6個
・ミニトマト … 6個
・かまぼこ … 適量

【A】
・切り餅 … 1個(約50g)
・牛乳 … 150ml
・オリーブ油 … 大さじ1
・にんにく(すりおろす) … 小さじ1/3
・塩 … 小さじ1/3

【B】(お好みで)
・こしょう … 少々
・ピザ用チーズ … 20g程度

<つくり方>
<餅ソース>

1.切り餅:1個は5mm幅の薄切りにする。

2.鍋に【A】を入れる。

3.煮立ちそうになったら火を弱めて餅がやわらかくなるまで煮る。

4.餅がやわらかくなったら泡立て器でかき混ぜて一体化させる。

 

牛乳に餅でとろみをつけるっていう技を覚えとくと、すごく簡単にホワイトソースができる!小麦粉やかたくり粉でつけるとろみよりさらにもちっとしていて、粘りが強いから、具とからみやすくてフォンデュソースとしてもすぐれているわけです。

5.なめらかになったら火を止めて、【B】を混ぜて余熱で溶かし、耐熱容器に入れる。オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

<具>
1.かまぼこは1cm幅に切って半分に切る。

2.切り餅:2~3個は半分に切って、オーブントースターなどで焼く。

3.具を竹串で刺す。餅ソースをつけて食べる。

<★POINT>
具の餅と餅ソースを一緒にオーブントースターなどで焼く。

 

餅を使ったソースは冷めてもかたくなりにくいので、容器の余熱だけで餅フォンデュを楽しめる。

 

すごくまろやかで、にんにくのパンチがきいていて、とてもおいしいホワイトソースです。小麦粉で作るホワイトソースよりもあっさりしているので、いくらでも食べられちゃいますよ!

<さらにアレンジ♪>

 

具材を変えてフォンデュの味をどんどん変えていくっていうのもありだし、餅ソースをホワイトソースとして考えて、グラタンドリアクリームシチューを作ることもできるし、可能性は無限に広がりますね。

お餅+豚肉=満腹メインディッシュ

【餅の肉巻き】

 

これはガッツリ夕飯のメインになるような料理です。お餅を豚肉で巻いて食べるから、もうとにかくボリュームも満点。肉巻きおにぎりが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。

【きじまさんから、最後にひと言】

今までみなさん、どれだけ餅の可能性をせばめていたかと。視野を広げれば、餅は何でもできちゃいます。すばらしいです。今年は、今まで以上に「ひるまえほっと」に出させていただきますから、私、粘り強く頑張りたいと思います。餅だけに!

【編集後記】
食べることが大好きな私は、お正月には毎日お餅を10個近く食べます。
いくらお餅が好きだと言っても、お雑煮、焼き餅、ぜんざい…と、レパートリーが少なく、「せっかく食べるなら、もっとお餅をいろんな形でおいしく楽しみたい!」と、今回の企画を考えました。
きじまさんのレシピは、お餅をお餅として楽しむだけではなく、お餅が形を変えて、料理においしくとけこんでくれるという、まさに魔法のレシピでした!

お餅はお正月だけではもったいない!
お正月が過ぎても、お餅を買って作りたいメニューでした。みなさんもぜひお試しください。

リポーター 丹友美

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