国語
現代文が解きやすくなり、国語全体で易しくなった。第1問は、「レジリエンス」という概念を紹介しその意義を論じた、河野哲也『境界の現象学』から出題。本文量が昨年よりも大幅に減少し、本文も比較的読みやすいものだった。生徒が話し合う場面を踏まえた設問が今年も出題された。第2問は、原(はら)民(たみ)喜(き)の小説「翳(かげ)」(1948年発表)の一節から出題。昨年同様、やや古い時代の小説だが、昨年に比べると作品の世界観が明快で読みやすい。第3問は、中世の物語『小夜(さよ)衣(ごろも)』からの出題。センター試験頻出のジャンルで、本文は昨年より短く、和歌はなかった。問3~問5の説明問題では、正解が本文の傍線部前後の内容で判断でき、間違いの選択肢も紛らわしくないため、全体として解きやすい。第4問は、『文選(もんぜん)』からの古詩の出題。故郷に戻った作者の生活が詠まれており、内容としてはそれほど難しくはない。ただ、選択肢にイラストが用いられたり、適当でないものを選ばせる問題など、これまであまりなかった傾向がみられた。(河合塾)
全体に本文の分量・設問数・解答数が減少。評論では、本文の趣旨に関する対話形式の設問が、漢文では五言詩に描かれた情景についてイラストを選ぶ設問が出題。昨年同様、各大問とも文章全体の趣旨や主題を把握する力が求められた。難易は昨年並。問題量は、評論(4,200→3,200)、古文(1,700→1,300)で減少。漢文は五言詩の出題で100字(昨年は185字)。小説は昨年並。(データネット)
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January 18, 2020 at 04:55PM
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