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琵琶湖最深部の酸素量が急減 滋賀県調査 - 日本経済新聞

琵琶湖最深部の水に溶け込む酸素量が急速に減少し、湖底に生息する固有種への影響が懸念されている。滋賀県は25日、水深90メートル地点の底層溶存酸素量(底層DO)が17日の調査で、生物生存の目安である1リットルあたり2ミリグラムを下回ったと発表した。酸素量は冬に上昇し春から晩秋に向けて低下するが、1979年の調査開始から最も早い時期の目安割れとなった。

琵琶湖の深い水域に生息する固有種のイサザは鍋物などの料理で親しまれている

琵琶湖の深い水域に生息する固有種のイサザは鍋物などの料理で親しまれている

調査地点は同県高島市沖の第一湖盆と呼ばれる湖底に7地点あり、このうち2地点の底層DOが1リットルあたり1.4ミリグラムと1.6ミリグラムとなった。昨夏の2ミリグラム割れより10日早かった。県の担当者は冬場の酸素供給が少なかったことが要因とみている。

琵琶湖では酸素を多く含む表層の水が冬場の水温低下で沈み込むことで、湖底に酸素を供給する「全層循環」が起きる。「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれる現象だが、暖冬の影響で2年連続で全層循環が観測されていない。三日月大造知事は25日の記者会見で「気候変動の影響が琵琶湖でも顕在化してきた」と警鐘を鳴らした。

琵琶湖の水深の深い場所には、ハゼ科のイサザやエビ類などの固有種が生息する。イサザは特段の漁獲減少は報告されていないが、滋賀県は水中ロボットを使って湖底生物の状況を調査する。水中の酸素量が減ると、泥に含まれる窒素やリンのほか、マンガンなど重金属類が溶け出しやすく、水質悪化につながる可能性もあるという。

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August 25, 2020 at 02:04PM
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