2020年09月02日07時06分
【ワシントン時事】伝統的に共和党寄りとされる米軍内で「トランプ離れ」が進み、トランプ大統領の支持率がバイデン前副大統領を下回っていることが、米軍事専門サイト「ミリタリー・タイムズ」の世論調査で明らかになった。トランプ氏は自身が米軍再建を主導し、軍人から圧倒的支持を受けていると主張してきたが、支持基盤が崩れつつある現状が露呈し、選挙戦略の練り直しを迫られそうだ。
「反トランプ運動」活発化 新政治組織、SNSで政権批判―米共和党
調査は7月下旬から8月上旬にかけ、現役将兵1018人を対象に行われた。8月31日に公表された結果では、トランプ氏について「非常に好ましい」または「好ましい」と答えた人は37.8%で、昨年12月の前回調査時の41.6%から低下した。一方、「非常に好ましくない」「好ましくない」は49.9%。前回から横ばいだったものの、2017年10月時点からは約10ポイント増加した。
現時点で誰に投票するかでは、バイデン氏が41.3%で、トランプ氏は37.4%にとどまった。
ロシアがアフガニスタンの反政府勢力タリバンに対し、米兵殺害の報奨金を提供していたとされる情報について、政権が適切に対処したと答えた軍人はわずか17%。一方、74%が国内の抗議デモ対策や暴動鎮圧に連邦軍を動員すべきだとのトランプ氏の主張に反対を表明した。トランプ氏の政策への批判的見解が支持率低下につながった可能性がある。
トランプ氏のウクライナ疑惑をめぐる弾劾調査で、同氏に不利な証言をし、国家安全保障会議(NSC)スタッフを解任されたビンドマン元陸軍中佐は報道を受け、「トランプ氏は米軍を再建しておらず、米国をより安全にもしていない。さらなる4年間の失政は要らない」とツイッターで批判を展開した。
デューク大のピーター・フィーバー教授(政治学)はミリタリー・タイムズの取材に「米軍人が民主党寄りにシフトしているとは言い切れず、トランプ色の強い共和党に反発しているのが現状だろう」と分析。「ただ、トランプ氏が歴代の共和党候補ほど米軍から支持されていないとは言える」と語った。
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September 02, 2020 at 05:06AM
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米軍内でも「トランプ離れ」 半数、好ましくない―世論調査 - 時事通信ニュース
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